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2008年7月19日土曜日

ぼくは くまのままで いたかったのに・・・・・




森のおくに1匹のくまがおりました。
木の葉が落ち、がんが南へととんでいく頃になると
くまは眠くなりました。
くまは、ほらあなにむかい、冬眠にはいりました。
そのあいだに、森に人間がたくさんやってきて、
木を切りたおし、大きな工場を建てたのです。

冬眠からさめたくまが、あまりの変わりように
工場をぽかんとみていると、工場の職長が
やってきて「おい、おまえ、とっとと仕事につけ」と
どなりました。
くまは腰をぬかすほど驚いて「ぼくは、くまなんだけど・・・」
とい言いますが、ききいれられず、うすぎたない、
ひげもそらないなまけものにされてしまいます。


表紙裏の解説引用



スイスのイエルク・シュタイナー(ぶん)
イエルク・ミュラー(え)
によって書かれた絵本。

なんといっても、絵が美しい事と、
文と、絵の構成が素晴らしい。


まずこの本を読みながら
「このくまは自分の事では・・・?」
と、思った。。。。

人間の身勝手さからくまが
人間社会に巻き込まれていく様を描いている。

自然のままのくまでいたかったくまの気持ちが、 何ともせつない。
話の最後、くまが自分自身に問いただしている姿が
また痛々しい。


子供にはもちろんだが
より多くの現代社会人に読んでほしいと思った・・・・。


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